始まりと出会い

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…………ムクッ。 「ん?……今、何時だ?」      鳥のさえずりが聞こえる…。 (………!!) 「ヤバい、もうこんな時間か。」 俺は急いでいた。寮を飛び出すとボードを取り出す。 「――――――――…」 これは詠唱。魔法を使うためにすることだ。 すると、ボードは浮き出し、俺はそれに乗って全速力である場所へと向かった。 ここの人々は、動く写真を読み、空を飛ぶ乗り物に乗り、まるで魔法の世界のようだ。 そう、ここは、魔法が、魔物が、精霊が、ドラゴンが当たり前のように存在する不思議な世界。 俺が向かっていたのは学校、もちろん、魔法学校だ。          15歳の俺は1学年になりたてで、まだ学校に慣れていない。 そんな状態での遅刻は今後の大きな影響になりかねかい。 「タイムリミットはあと3分、とばすぞ」
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