12547人が本棚に入れています
本棚に追加
…………ムクッ。
「ん?……今、何時だ?」
鳥のさえずりが聞こえる…。
(………!!)
「ヤバい、もうこんな時間か。」
俺は急いでいた。寮を飛び出すとボードを取り出す。
「――――――――…」
これは詠唱。魔法を使うためにすることだ。
すると、ボードは浮き出し、俺はそれに乗って全速力である場所へと向かった。
ここの人々は、動く写真を読み、空を飛ぶ乗り物に乗り、まるで魔法の世界のようだ。
そう、ここは、魔法が、魔物が、精霊が、ドラゴンが当たり前のように存在する不思議な世界。
俺が向かっていたのは学校、もちろん、魔法学校だ。
15歳の俺は1学年になりたてで、まだ学校に慣れていない。
そんな状態での遅刻は今後の大きな影響になりかねかい。
「タイムリミットはあと3分、とばすぞ」
最初のコメントを投稿しよう!