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俺が教室に入ったのはタイムリミットの約1分前。
(先生はいないな。なんとかセーフか)
と思ったが、現実は甘くはなかった。
「お~、リオ、ギリギリだったな」
後ろに恐れていた人を感じた。もちろん『リオ』っていうのは俺の名前で、後ろに立っているのは先生の『レーガン先生』だ。
「うっ…、でも、俺、遅刻じゃないですよね。ほらっ」
時計を指して言った。
「残念だが、お前は規則を破っているな。魔法で登校していたのはお前だな!罰として廊下で………」
(まさか、廊下で立ってろ、とか古臭い台詞を言うんじゃないよな……)
「立っていろ………と言いたい所だが、周りに免じて許してやる。」
(…?、どういう意味だ)
周りを見るとこの上ない怪しげな視線が俺に向いている。
その瞬間、周りはこの時を待っていたかの如く、ドッと笑った。
(結局、笑い者かよ……)
ここで自己紹介、
俺の名前は、リオ・ヴァルフォア。
セントレア魔法学校の1年
15歳
クラス3(これはおいおい説明する)
髪は漆黒、目は藍で左目は眼帯で覆っている。
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