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ここで話に戻る。
この学校へ来てまだ一週間だ。無愛想な印象があるのか俺に話しかけてくれる奴などいない………が、
「り、リオ君だよね。遅刻ぐらい気にしちゃダメだよ」
(!!)
俺は、遅刻ではない、と否定しようとしたが、初対面なので辞めた。
「別に気にしちゃいないけど、………誰だっけ?」
「あっ、私はエルロン・シャルロール。」
よく見たら隣の席であったらしく、机に伏していた俺を心配してくれていたようだ。
彼女はオレンジ色のすらっとしたロングヘアで、優しい緑色の瞳をしている。
なかなか可愛い少女だ。
純粋そうな笑顔が輝いている。
(この子なら大丈夫か…)
何が『大丈夫か』は後々わかるだろう。
「エルロンか、よろしく。俺のことはリオって呼び捨てでいいよ」
「じゃあ、私もエルって呼んでね」
ここでまた紹介、
彼女はエルロン・シャルロール。
俺と同じ1年、15歳
髪はオレンジのロング、目は緑色。
クラス7。
かなり天然かもしれない。
~~~~~~~~~~~~~~~
俺はその日、彼女との出会い以外、何事もなく一日を過ごした。
俺はこの学校に来て一週しか経っていないが気づいていた………。学校の生徒のほとんどは俺を避けていることに。
それは俺が『クラス3』として少し名が知れているからだということも。
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