12547人が本棚に入れています
本棚に追加
~~放課後~~
「今日も一日終わったな」
「えっ?まだだよ。一日っていうのは夜に終わるの」
「そういう意味じゃない……」
今日一日でわかったがさっき書いた通り、エルは天然のようだ。
「さて、帰るか。………そういえば、エルは学内寮に住んでるのか?」
「えっと~…、たぶんそう」
(『たぶん』、って大丈夫か………)
俺が住んでいるのは学外寮だ。学年で半分以上の成績で入学した奴は学内、それ以外は学外寮だ。
そして俺はその後者で、しかも成績はかなり下の方だ。
もちろん『クラス3』というのが大いに関係してくるが………ここは言わないでおこう。
そして俺達は校舎から出た。
「!?」
いきなり目の前で炎が弾けた。
「きゃっ!」
「誰だ!!」
エルが声を上げ、俺が叫ぶ。その中、俺は思う、
(……『誰だ!!』はかっこつけすぎたな…。
てか、むしろダサい…)
因みにこれが魔法だ。かなり初歩的だが。
「よっ!、リオ、可愛らしい子連れてなにやってんだよ」
さっぱりとした金髪の好青年が木の後ろから出てきた。
彼が魔法で炎を発生させたのだろう。
「ディンじゃないか。脅かすなよ。」
ディンは俺の友人だ。
最初のコメントを投稿しよう!