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「ギョォォォ〰〰」
マリンフィッシャーは唸り声を上げている。
そして、腹を押さえながら立ち上がった。
「ギョォオォォ!」
トライデントを構え直し、俺達に一直線に突撃してきた。
「《エレメントウェポン》」
キュイィィィー。
俺は始動語を唱え、『竜番』の紋様の魔法陣を起動させた。
『竜番』の左には炎、風、土を、右には水、氷、雷を纏う。
「……6属性魔法双剣か。面白いね」
パイダーはそれを見て言った。
ビュン!
左の『竜番』の炎から造り出された爆発の爆風で、俺はゼロ加速する。
マリンフィッシャーの突進を簡単に回避した。
そして、風を造り出し、旋回し、マリンフィッシャーの後ろへまわる。
そして、右の『竜番』を向ける。
「《雷電》」
鋭い電撃がビームのようにマリンフィッシャーへと向かった。
まさに雷属性の特性の『貫通』を具現化したような技だ。
「ギョオ!」
マリンフィッシャーはなんとか反応し、回避をしようとしたが、避けきれず、かすったようだ。
傷を負いマリンフィッシャーは動きが鈍くなる。
俺は叫んだ。
「チャンスだ!」
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