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茜の言葉に真姫と美姫の2人は、驚いた表情のまま茜の方へ顔を向けた。
真姫「えっ…?まさか、雅史って本当に優秀だったの?あの時の話って、私達を騙す為の嘘だったんじゃ無いの!?」
美姫「なかなかネタバラシをしないから…『あの話、2人を騙す嘘でした!!』って言う機会が無いと思って、毎日来ていたのよ?」
真姫と美姫の呆れた発言に生徒会室にいた全員が口が塞がらなく固まっていた。正気を取り戻した3人は、一斉に言葉を発した。
茜「教育実習前にいらっしゃった時に生徒会設立の経緯をお話しましたよね?まさか、それも作り話だったと思ったんですか!?」
早姫「毎日いらしゃっているなら、生徒会室に運ばれてくる書類の量も見ていますよね?半分以上は、雅史くんが目を通して処理しているんですよ?」
智美「とても教員になろうとしている方の発言では無いですね。この学校の生徒の皆さんは、彼に会ったら必ず挨拶したり、相談しに彼の所へ来ているのに…その場面に立ち会っていましたよね?」
茜たちが言い終わると生徒会室のドアが開き、黒木が入って来た。
黒木「騒がしいと思ったら、その2人が何かやらかしたのか?来年から教員として採用されたからと言っても馬鹿な事をしたら、採用取り消しもあるから気を付けろよ?」
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