Section 45:教育実習終了

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真姫「黒木先生、採用取り消しだけは許してください。後輩達とちょっとした冗談ですよ?何もやらかしていませんよ。」 美姫「そうですよ。教育実習中に顔を出した所に挨拶回りへ来ただけで、決して取り消しになるような事はしていませんよ?」 真姫と美姫の2人は、早口で黒木に弁明をした。その様子を見た黒木は、少し呆れながら生徒会室から出た。生徒会室を出た事を確認した後、真姫と美姫は雅史の方へ振り向き睨みつけた。 雅史「真姫さん、美姫さん…とりあえず、教員採用おめでとうございます。しかし、私達6人は卒業なので生徒会は小黒君達が引き継いでくれます。なので、来年からの生徒会に迷惑かけるような事をしないで下さいね。」 雅史の言葉に生徒会役員のほぼ全員が頷き、止まっていた仕事を再開した。真姫たちは、その様子を傍観していたが、しばらくして大きな音を立てながら生徒会室から出て行った。 小黒「会長…あの2人は来年から教員なんですよね?静かに教鞭を振るうとは思えないのですが…。」 小黒の言葉に頷く生徒会の人間に雅史達は苦笑するしか出来なかった。苦笑している雅史達の様子に、小黒達は来年からの学校生活を想像し絶望に近い表情を浮かべた。
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