Section 46:アルカナ来襲

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教育実習期間が終了して2週間、生徒会室では1人を除いて平和な日常を過ごしていた。悟の前には書類の山が築かれていて、唸り声を上げながら悟は書類とにらめっこしている。 悟「何で俺のところに書類が溜まっているんだ?雅史…俺だけ多く回しているんじゃねぇよな?」 雅史「そんな事して何の意味があるんだ?書類の量は全員同じで、お前だけ処理スピードが遅いのは活動前に仕事内容を説明しているのに聞いていないだけだ。」 雅史の言葉に賛同する様に生徒会室にいる全員が首を縦に振り、自分の仕事に戻った。その様子を見ているレオンとティガは、教育実習期間の大騒ぎが嘘みたいな日常にほっとしていた。 レオン「本当にあの人たちは…どこへ行っても騒ぎを引き起こして…。雅史君達に後始末させる事を何も思っていないんでしょうか?」 ティガ「これで来年から教員として勤めるんですから…小黒君達も大変な役回りになるんでしょうね。頑張ってくださいとしか言えませんね…。」 レオンとティガが話していると、生徒会室の扉が勢い良く開いて息を切らしながら学生が入ってきた。その様子に生徒会室にいた全員の手が止まり、悟は崩れた書類の山に埋もれて智美が気づいて救出していた。
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