Section 46:アルカナ来襲

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悟に言われた真姫たちは異質な言葉を唱え、氷の花びらと風が悟の方へ真っ直ぐ向かっていたが、悟の周りで花びらは砕け散り風も弱まり消えていった。 悟「一応、俺blueの選抜ですよ?氷花も使えますし、長所と短所は知っています。」 美姫「じゃあ…なんで嵐濁が消えたのよ?貴方は、風の適性が無かったはずでしょ?」 美姫の言葉に真姫は頷き、悟たちの方を睨みながら見た。その様子に孝司たちは少し呆れた表情を浮かべ、真姫たちの方へ向き直した。 悟「属性については、雅史から徹底的に叩き込まれて嫌ってほど魔法を食らわされたよ。おかげでそれぞれの長所短所を知ることが出来ました。」 孝司「本当に手加減なしで連発してきたよな?特に悟は覚えが悪いから余計に…。それに借り物の魔力を使って放った魔法は、適性に合っていたとしても、その人にとって異質な物だから“消した“というより“消えてしまった“と言った方が正しいですね?そろそろ、やめませんか?本当に顔色が悪いですよ。」 孝司の説明と説得に真姫たちは少し揺らぎ始めたが、身に着けていた石から黒いモヤが出てきて2人を包まれていった。悟たちは、その様子を見ているだけしか出来なかった。しばらくするとモヤが晴れていって、2人が現れた。
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