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黒いドームに包まれたとき悟は驚いて周りを見渡した。その様子2人は少し口角を上げながら悟を蔑んだ目で見続けていた。
悟「なんだよ…これは?まるで俺をいたぶる為に展開させた結界の類かな?すごく邪悪さを感じるよ。」
女帝「これは、貴方が無様に負け光が当たらず私たちが勝って光輝くための舞台です。それを『邪悪』と言うとは…貴方のセンスの無さに呆れました。」
女教皇「女帝…それは仕方ありません。あの者たちに私たちの崇高なる思考なんて理解できるとは思えませんので、その身を持って理解させた方が良いと思います。まぁ…その時は生きているかどうかわかりませんが…。」
話終えると黒いモヤが2人の杖に集まり、禍々しいオーラを纏った。それを確認した2人は杖を振り詠唱した。
女帝「我に仇成す者へ波の罰を与えよ“闇水波“」
女教皇「私を襲う者へ風の牙を与えよ“闇風牙“」
悟は2人の詠唱に驚いたが、すぐさま地面に手を当て土の壁を作り出し魔法を防いだ。しかし、壁は数秒でヒビが入り悟はその場から離れた。
悟「俺の知っている真姫さん達の“水波”と“風牙”は、ここまで威力は出ないはず。もしかして、その纏っている黒いものの力か何かで強化されているんですか?」
女帝「正解よ。私たちの魔力でこの身体の持ち主の魔力を闇に染め、黒套で威力を強化できるのです。さぁ、種明かしは終わり。このまま倒れていただけません?」
女教皇「今すぐに降参するのでしたら、悪いようにはしませんよ?まぁ、天に召される一歩手前まで利用させていただきますが…。」
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