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「・・・で、話はそれだけでは無いですよね?南君」
「・・・勿論」
柔らかい表情から一片。まるであの復讐の時の様に冷たい冷笑を梨香が浮かべると、南は一呼吸置いて口を開いた。
「奴等の現在の情況ですが・・・。先ずは、生徒会会計の紫藤千影。彼は、弟が植物状態になったのに激怒した両親に家を追い出され、今はコンビニでバイトしながら細々と生活してます」
「あの鬼畜君がね」
クスクスと笑う梨香は非常に楽しそうだった。
千影は人一倍プライドが高いから、今の生活はさぞ屈辱だろう。
それを想像するだけで、梨香は楽しくて仕方ない。
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