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「夏美?どうしたの、夏美?」
夜のネオンが光る町並み。そこに携帯を片手に緊迫感を漂わせる一人のセーラ服を着た少女が居た。
『りっちゃん・・・』
「どうしたの?大丈夫?」
電話の相手は、同じ年ぐらいの少女。だけど、相手の少女は酷く弱った声をしていた。
『りっちゃん・・・私・・・もう駄目みたい・・・』
「え・・・?」
『もう・・・我慢出来ない・・・。生きてくの・・・疲れちゃった・・・』
「・・・夏美、今何処に居るの?」
バクバクと心臓が高鳴る。嫌な予感が脳裏を過ぎる。
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