☆一緒にいたい☆

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一週間ぶりの電話に緊張が高まった。 もともと不精のソラ。 喧嘩別れした日以来、メールも電話もしてこない。 さすがにあの日は、 『無事帰ったか心配じゃないの?』 と腹を立てたけど、めずらしくみどりから電話があったから、ソラがみどりに聞いたんだとわかった。 それが更に佐和子の怒りに油を注いだなんて、多分ソラは気付いてないんだろう。 そんな人だ。 それからもちろん佐和子も連絡をしていない。 あんな別れ方をしたのだ。 なんて言えばいいかなんてわからなかった。 2コール目だった。 『はい』 耳に馴染んだ心地よい声が、体中を駆け巡った。 今日は佐和子の誕生日だからと、わざわざ休みをとってくれたのを知っている。 「話したいんだけど会えない?」 緊張して喉がくっつく。 『・・・迎えにいく』 ただそれだけなのに、心が痺れた。 ソラの声はおかしいくらいに効いて、ずっと我慢していたのに、涙が出てきた。 佐和子は車が寄せやすい会社の近くまで戻る。 泣けるほど好きだと実感したけど、泣きながら会うのは絶対に嫌だった。 今からが勝負なのに、泣き落としみたいでかっこ悪い。 コンビニでコーラを買って一気に飲むと、舌がしびれて涙がひいた。
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