何倍にもなる Junkey

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今日のジョンヒョニヒョンたら、俺の腕をタオルで縛ったりして、なんだかおかしいの。 「あっ、イき、たいっ」 「ん、だめ、」 ほら、今だって。 イきそうだったのに、根元をぎゅっ、て掴まれた。 「うぁっ、あっ、いじ、わるっ、ぅっ、」 ジョンヒョニヒョンは、俺が好きな人、だから、こういう行為は嫌ではない。 好きな訳でもないんだけどね。 やっと離してくれて、俺は放って、終わりだと思って気だるく力を抜いたら、ジョンヒョニヒョンがまた奥に突いてきたから、「えっ」て言ってしまった。 (今日は、やけに、機嫌が悪いみたい) 行為のあとのジョンヒョニヒョンは、結構そっけなかった。いつもそうだけどね。 俺を抱いている時はすごく優しいのに、行為が終わると携帯ボチボチ触ったり雑誌みたり。 今日は、全体的に、機嫌がわるい。 だって、仕事から帰ってきたかと思えば突然腕を引っ張られベッドに押し倒されて。 驚いたけど意外と冷静な俺はそんなジョンヒョニヒョンを受け止めた。 「ねぇ、ジョンヒョニヒョン、だれとメールしてるの?」 「誰でもいいだろ」 (ほら、やっぱり) いつもだったら、俺が不安にならないようなことを言ってくれるのに。 今日は違うの。 「…おこってる?」 俺に背を向けるジョンヒョニヒョンの肩に顎をのせて覗き込んだ。 「気づいてたの?」 「理由がわかんない」 口を尖らせるとジョンヒョニヒョンが俺の顎をやんわりと掴んできたから、俺から唇を重ねた。 「今日、キスしてくれなかったね」 「たまには、キボムからキスすればいいだろ」 そんなこと、考えたことなかった。だから俺は「恥ずかしいじゃん」って言っといた。 「今日、やけに愛想振りまいてたから、なにかと思った」 そんなことをいうジョンヒョニヒョンが、可愛く思えた。 (なんだぁ、嫉妬かぁ) 「ジョンヒョニヒョンがもっと構ってくれるかな、とおもって」 満面の笑みで、たったいま思いついたことを言ったら、ジョンヒョニヒョンが「信じといた方が得だよな」といってキスをした。 (ジョンヒョニヒョンは意外と不器用) .
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