尚輝と隼人

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中学になって、オレも隼人も陸上部に入った。 お互いに認め合うライバル同士だった。 なのに記録が伸びていくのはいつも隼人だけだった。 負けじとオレも自分なりな努力をしてきた。 それでも11秒後半が限界だった。 北浦高校に入学して3ヶ月。 オレのタイムは高校に来てもあまり変わってはいない。 いい加減自分の才能の限界だって思っていたりする。 それでも、走ることが、100mが好きだからあきらめきれない。 インターハイ出場なんかより、ただひたすら隼人に勝ちたかった。
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