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 立派な和風のレンガ造りの家。庭には大きな松の木と鹿威し。  ここが私の家。 「ただいまー」  一度玄関を開ければ――― 「お帰りなさいやし、お嬢!」  耳を塞ぎたくなる声で下っぱの奴らが並んで挨拶してくる。  だいたい分かったと思うだろうけど、私の家は極道だ。
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