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 そしてこんな私の唯一の肩書は『井上組の娘』。 「お嬢、お帰りなさいやし」 「ただいま、朝倉」  帰ってきたばかりの私に頭を下げ、丁寧に挨拶をしてきた男。朝倉は言わば私の観察役であり、いい相談相手。  短髪の黒髪と漆黒のスーツが良く似合う長身の男。
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