幕開け(ひろ美編)

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それは、突然訪れる。  男も女も、隠し持っている邪悪性、淫乱性………、  いつもはそれに気付かないのに、ある日突然、降り懸かる。   普通なら、常識、道徳性から考えて、善悪で言えば、悪でも、  その世界に一度嵌まってしまうと、逃れられなくなる……。  人は、傷付け合うもの、そして、愛し合うもの、  しかし生きてる限り、誰にでも必ず訪れる。  素直に感情のままに本能に準じて生きるのか、  戸惑い、諦めるのかは、その人によるが、  本能のままに生きるのは、少なくとも安易に決めてはいけない。   日常は、退屈なもの、でも、やはり、大事なもの、  それを犠牲にする限り、平和や幸せな未来を生み出すのは、難しい。  それでも、その道を選択するなら……、  それなりの覚悟が必要だ。  ただの、好奇心や暇つぶしのような感覚で、日常の空気を破壊するのは、とても危険な事。   身も心もズタズタになる……、  行く先は地獄、それを覚悟の上で……、その道を突き進む勇気があるなら、  その世界に陥るのも、いいかもしれない……。
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