484人が本棚に入れています
本棚に追加
テーブルに置いてある、書類、何枚もの写真……、
そして、相馬の妻からの手紙、ひろ美は手に取り、聡に言った。
「読むわよ……」
聡は、黙ってた。
「突然ですが、私の夫、相馬智昭は、奥様の瀬崎ひろ美さんと、お付き合いしてるようです。
同封の写真は、その証拠。
私は、これからの事を、主人と話し合おうと考えてます。……………」
は?これだけ……。
「おかしいわね。智昭には一言も、奥さんから、話とかないみたいよ。
こんな真似するんなら、話し合いでも、喧嘩でもしてからするべきじゃない……。
私は、仕事辞めたわ。
部長に、智昭との事、奥さんから聞いて知られちゃったから。
あ……、そうそう、奥さんから慰謝料請求されて、それ払ってやるから俺の女になれ、とも言われた。
男、て、それしか頭にないのね……。
貴方みたいに、若い女がいい、て言う奴もいれば、あたしみたいなおばさんでも、できるんならいい、て部長みたいな男もいるけど、考えてる事は皆、同じだわ……!
あたしも、智昭も悪いけど、こんなやり方どうかと思う。そして……、
貴方もね……!」
もう、開き直っていた。
あそこまでされて、怒りが頂点だった。
どんなに、逆上してるから、て、女にここまでできるものなの……?!
あの部長にも、この痛みぶつけてやりたいくらいだわ。
どうせ、男には手など挙げられないくせに。
最初のコメントを投稿しよう!