修羅場(ひろ美編)

17/30
前へ
/202ページ
次へ
「そう、私たち、暫く会わない方がいいわね」   「詳しい話は、また後で……。俺は、気持ちは変わらない。  ひろ美と一緒になるつもりでいるから……」   返信はしなかった。受信、送信を消した。   「あ、りんご、ごめんね、なんか飲む?ビールの方がいいかな」   「あ、いいよ。一度病院戻らないとならないから。 ひろ美、できる事なら相談のるからさ。  病院の方も、聞いてみる……。  また連絡するわ……」   「うん、有難う。じゃあね……」   りんごが帰った……。   祐輔が、ひろ美に近づいて言った。   「ねぇ、ママち〇この皮って、なぁに……?」   りんごの野郎………!?   薬のお陰か、大分腫れが治まり、週明けには仕事復帰した。   智昭からは、何の連絡もなく、会社にも、他の役員が訪れていて、姿は見せてないようだ。   川口部長からも、智昭の話は出てこない。   これ……、て、嵐の前の静けさ……、てやつ?!
/202ページ

最初のコメントを投稿しよう!

484人が本棚に入れています
本棚に追加