修羅場(ひろ美編)

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「ちゃんと、言った通りにしたんだね……」  「智昭が欲しかった…もう、どうしようもないの………、 少しでも、会えないと、体が言う事きかない……、  もっと、もっと激しく突いて……あっ…あぁ…いやぁ~~~っ!」   「ひろ美、俺もだよ…すごくひろ美が欲しかった……、奥まで突くぞ………!」   「あぁっ、い、いくう~~っ!  い、いっちゃう……!」   「ひろ美、愛してる……このまま聞いて……、  話し合ったけど、うちの奴は、離婚に対して何の文句もないらしい。  問題は、子供の親権と……、 財産かな。  ひろ美に対して、慰謝料云々てのは、脅しで言っただけだ。 俺もお前も、そんなに金持ってる訳じゃない事位判ってるだろうから。  だから、大丈夫。 先は大変だけど、絶対、ひろ美を守るから……。   ひろ美の所はどうなの……? あれから、ご主人、暴力とかは……?」   「今度、こんな事があれば、出ていく、て言ったの。 本当に殺されるかと思った……」   智昭は、ひろ美の体をこちらに向けて、抱きしめた。   「ごめん……、俺とこうなったばかりに、辛い思いさせちゃって……。  必要なら、ご主人と会うよ。 本気で、ひろ美がほしい。  落ち着いたら、ひろ美の子供達も、引き取るつもりだよ……」   ひろ美は、携帯で時計を見た。  「ごめんなさい。智昭、  もう、帰らないと……」  「送るよ……」  「大丈夫……、近くだから……」  「判った……気をつけて……、また、メールする」   急いで、家に向かった。 まだ10時前だが、子供を置いて来てるので、これ以上は遅くなれなかった。   メール受信  「愛してる、ひろ美」   返信はしなかった。ただ、消去も忘れてた。   と、いうより、残しておきたかったのかもしれない……。
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