修羅場(ひろ美編)

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 「やってきたな……!」  「ちがう……!」  もう……、駄目かもしれない……、  殺される……!  (でも……、それでも、智昭と会いたかった……)  「こっち来い……!」   聡は、ひろ美の髪の毛を引っ張り、リビングへと連れて行った。   ひろ美は、その場で倒された。  「携帯よこせ……!」  「いや……」 持ってるバッグを抱えた。   聡は、逆上して、ひろ美から無理矢理バッグを奪い、携帯を取り上げた……。  「やめて、返して!」   抵抗すればするほど確かめたくなる、それが人間の心理だが、最後まで、阻止したかった……。   「煩い……!」   聡は、ひろ美を張り倒した……。   携帯を開けて、先程の智昭のメールがすぐに目に入った……。   「お前さぁ、そんなに、この男に惚れ込んでんの…?  それとも、俺に対する嫌がらせ……?」   聡は、ひろ美の上に乗り手を振り上げた。   もう……、どうでもいい……。  「また……?! せっかく、腫れが引いたのに、また、叩くの……?   もう、やめてよ……。  どうせなら、殺しなさいよ……!」   「そうかよ……、なら、そうしてやるよ!」   聡は、ひろ美の首に手を回した……。   「お前みたいな、女は、こうしてやる……、俺には見向きもしないで、  他の男にやらしい姿見せやがって、  俺だって、お前を満足させてきただろ……!  一方的なSEXした事もあるけど、いかせた事、何度もあるはずだぞ……!   なんで、他の男なんだよ……!」  「逝った事なんてないわ。  このまま、力入れたら……?!  あたしを本当に逝かせる事、できるわよ……!」  挑発に乗ったのか、 首に回してる手の力を強めた……、  ひろ美は苦しさのあまり、聡の腕を爪で引っ掻き続けた。   「うっう……!」   意識が遠くなる……子供の声……祐輔……?!、  (だめ……、 いい子だから部屋に戻りなさい……)   「………、やめてよ………パパ、やめて……、  ママが……、死んじゃう……!」   聡は慌てて、手を放した……。   ひろ美は、ぐったりとしていた……。
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