君が好き

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いつものように、 綾奈の右側を歩く。 左を見れば綾奈がいる。 1日の中で、いちばん 好きな時間かもしれない。 「きょお天気いいね~」 「あぁ。」 「ひなたぼっこして 昼寝したいなぁ~。」 綾奈は両手を上げて 思いっきりのびをする。 5月になったばかりの今日は まだ春の暖かさが残ってて、 確かに昼寝にぴったりな天気。 「あ、いま授業さぼって 屋上で昼寝しようとか 思ってたでしょ?」 「えっ‥」 綾奈が言ったのは図星だった。 「別に。」 女って勘が鋭いよな。 「隼人すぐさぼるし 授業出ても寝てばっかだから 林田怒ってるんだよ~」 林田っていうのは 俺らの担任の先生の名前。 俺と綾奈は今年同じ クラスになったんだ。 、
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