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「いいんじゃね?」
「良くないよばか。」
毎日たわいもない話を
しながら駅まで歩く。
駅に着くとすでに電車が来てた。
「あ、電車来てる!」
走りこむ綾奈の後ろから
俺も駆け足で電車に乗り込む。
朝からの電車はいつも
満員で憂鬱になる。
俺と綾奈はいつものように
入り口の端っこに立つ。
角に綾奈を立たせて
俺がそれをかばうように立つ。
これも俺の役目。
綾奈がつぶされないように
守ってやるんだ。
「ありがと。」
綾奈は俺の顔を見上げて
にこっと笑いかけてくる。
「おぉ。」
俺は照れくさくて
顔をそむける。
俺らの通う高校は
電車で8駅離れた隣町にある。
綾奈がここに行くからって
俺も頑張って勉強して
ギリギリ受かったんだ。
、
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