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人ごみに流されるように
電車から降りて
また学校まで歩く。
「あーやーなー!」
後ろから声がして
立ち止まり、振り向くと
中学から俺らと一緒で
綾奈と一番仲が良い
永岡美紗(ナガオカ ミサ)が
走って来た。
「おはよ~♪」
「美紗、おはよ。」
「隼人くんもおはよ。」
「あぁ、はよ。」
永岡も俺と綾奈と同じクラス。
綾奈はいつも永岡と
2人でいることが多い。
「隼人、じゃあ私は
美紗と行くから。」
「うん。」
綾奈は永岡ときゃっきゃ
話しながら歩いて行った。
俺はそんな2人を見ながら
一人でとぼとぼ歩く。
すると、いきなり後ろから
肩を叩かれ、びっくりした。
「よっ、おはよ。」
「なんだ‥幸哉かよ。」
俺の肩を叩いたこいつは
柴咲幸哉(シバサキ ユキヤ)。
一年のときから同じクラスで
なんだか気が合って
いつも一緒につるんでる。
、
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