君が好き

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「じゃ、俺そろそろ 行かなきゃだから。」 「え、蓮くん今日は やけに早いんだね?」 「あぁ、レポートがまだ 出来上がってなくて 大学行って書くんだ。」 「そっか、大変だね。」 いままで楽しそうだった 綾奈の声が少しだけ 下がった気がする。 「じゃあ、行ってきます。 隼人と綾奈もちゃんと 遅刻しないで行けよ。」 「はーい。」 「おう。」 兄貴は爽やかな笑顔で リビングをあとにした。 ソファで一人になった綾奈は ひょこっと立ち上がり、 俺の正面にきて座った。 「早く食べないと、 ほんとに遅刻するよ。」 「わかってる。」 俺は噛むスピードを上げた。 、
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