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泰宏:「結花璃ちゃんどっか行きたいところある?」
結花璃:「ここら辺に泰宏お兄ちゃんのオススメの場所ってある?」
泰宏:「僕もあんまりこっちの方こないからわかんないんだよなぁ」
僕は旅行などはした事がない
他の人が苦手で人に会わないように基本的に家に引きこもった状態なのだ
母さんが今回結花璃を旅行に連れていけと言ったのは結花璃を楽しませるのともう一つ
いつも引きこもっていることに頭を悩ませていた母さんが僕を外に出すために言ったのだと思う
結花璃:「じゃあてきとうに道を決めてついた先でもいい?」
結花璃はとても楽しそうな顔で言ってきた
泰宏:「じゃあそうしようか、
でもあんまり変な道になってたら戻って違う道に行くからね」
結花璃:「わかった」
この無邪気で愛らしい結花璃がとてもかわいく思える
義妹だというのにまったくなんてこった…
結花璃:「じゃあ~ 次は右でその次はまっすぐね」
泰宏:「ん」
こんな感じで30分ほど進んできた…
今じゃ周りは林で完全に道に迷い込んだ状況だ
軽率だった…
結花璃:「この道どこに着くんだろうね?
泰宏お兄ちゃんわかる?」
泰宏:「全然わかんない…
それ以前にどっちからきたのかすらよくわかんない…」
結花璃:「え?
結花璃てっきり泰宏お兄ちゃんが覚えてると思って道覚えてないよ…」
泰宏:「とりあえずわかるとこまで一旦引き返そうか
いいよね?」
結花璃:「うん」
泰宏:「まず左で次を右その次は直進だったよね」
結花璃:「うん」
お
林は抜けれたぞ
でもこんな景色あったかな?
………
結花璃:「お腹すいたからおかし食べてもいい?」
泰宏:「いいよ
それよりこんな道通ってきてたっけ?」
結花璃:「うーん
なんだか見覚えはあるから通ってきてるんだと思うよ」
おかしを食べながら幸せそうに言われたら不安も飛ぶし合ってると思っちゃうよな
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