嫌な予感

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もうご飯類は食べ終わり、デザートに入ろうかというときに父が話しはじめた。 アヤカの父「あー、実はな、、、」 父がここで一旦話をやめたので、母がうながすように言った。 アヤカの母「なーに?」 アヤカの父「んーとな、すごく俺にとってはいいニュースなんだが、アヤカは嫌がるかもしれん……」 と言って、またじらした。 アヤカ「え?別に言っちゃえばいいよ」 アヤカにそう言われ、逃げ場がなくなった。 アヤカの父「そうか…。あのな、引っ越さなきゃいけなくなったんだ……」 アヤカは頭の中が一瞬カチッと止まり、また動き出した。 アヤカ「……あ、そうなの?」 アヤカはなるべく父に気をつかわせたくないから、ひかえめにこたえた。 アヤカの父「あさっての日曜日には向こうに行かなきゃならん…」 アヤカ「そっかあ…」 アヤカの母「どこなの、向こうって?」 アヤカの父「あぁー、第三新東京市だ」 アヤカ「あらら-」 なかなか遠いなと思いながら相槌をうつ。 アヤカの母「なら、職場が変わるのね?」 アヤカの父「あぁ、本部勤務になった」 そのあとは、アヤカはただふたりのやりとりを聞いていた。
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