召使と見習いのいる日々

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みるみる内にエルジュの目が大きくなる。 どうやら警戒心を解いてくれたみたいだ。 そこで僕は、当初の目的を果たすべくエルジュに話しかけた。 「ラゼリア村に行くんだよね」 「そうですけど」 「僕もこれから行くつもりなんだ。 一人じゃ寂しいし、一緒に行かせてくれないかな?」 こういう子の場合、「何でも自分一人でできる!」と思っている事が多い。 だから僕は「僕がしてあげる」じゃなくて、「エルジュがしてあげる」ように頼んでみた。  
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