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その後、僕は気づかれないようにエルジュを誘導しつつ、村へと向かった。
「エルジュは一人で来たの?」
「もちろんです。
エルジュは宰相様に頼まれて、魔王様にお仕事を届けに来たのです」
「そうなんだ。
偉いね」
お仕事っていうのは多分、エルジュの持っている袋に入っているのだろう。
魔王さん、宿屋の従業員じゃなかったんだ。
何をやってる人なんだろう。
宰相……っていうのも、誰かのニックネームかな。
ちなみに袋は持ってあげようとしたけど、エルジュに全力で拒否されてしまった。
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