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生徒が一人も居ない。
夏休みでもないのにどうしたんだろうか…と考えながら、私は職員室へと向かった。
城崎雅人を発見!!
私は城崎雅人に声をかけた。
「雅人!」
「真琴、待ってたぞ。今回の依頼人を紹介するな」
そう言うと、ジャージを着た体育教師を呼んだ。
「はじめまして。下谷裕と言います。いきなりすみません。」
自己紹介をされた瞬間不思議な声が聞こえた・・
天の声[そいつは本当に下谷なのか?]
(えっ…何だ?今の声は?)
「いぇ、別に構いませんよ。ただ、一つ聞きたいのですが、生徒が一人も居ないのはどうしてですか?」
「全員帰らせた。何かあったら困るからからな。」
雅人がいきなり言う。私は依頼主に聞いたつもりだったが別によしとしよう。
「そうか・・。で、今回の依頼は何ですか?」
依頼の話をすると、下谷先生は一枚の紙を出した。
その紙には、爆弾を仕掛けたと書かれている。
「生徒が居ない理由はそれが原因なんです。生徒を巻き込むことは出来ませんから」
「そうですね。それより、この事件解決したら何か報酬はあるのですか?」
「えっ…」
「何も雅人から聞いてないのですか?じゃあ、説明しましょう。私がこの事件を解決したら何か報酬を頂きます。解決するまでに考えといて下さい。」
「例えば?」
「そうですね…先生の命、又は身体…」
そうやって私が言うと、先生は一瞬戸惑った表情をした。
天の声[それは、そいつが下谷じゃないからだろう…]
またしても不思議な声・・。まあ、無視しよう。
「私に事件解決を頼むと言うのは、悪魔に魂を売るのと同じ事ですよ。まぁ、ゆっくり考えてください。」
「はい・・。」
「では、捜査を始めますのでもう一度紙を見せてもらえますか?」
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