160人が本棚に入れています
本棚に追加
/120ページ
今から約1年前、中1入学式。
亜『ねぇねぇ、美弥っ』
美『何?亜結香』
亜『ほら、あの人だよ!男の子にも女の子にも超人気な、三谷 類くん❤』
亜結香の指さす方を見ると、たくさんの人に囲まれてる男の子。
髪の色が黄土色した人。
…珍しい。
美『三谷 類…?誰それ?』
女A『えーっ!?美弥知らんの?超有名だよー』
女B『うわあ…生の三谷くん、カッコよすぎじゃん♪』
女C『イケメンだよね~❤』
女D『彼女志願っ!』
女E『あはは…無理無理』
女F『後光が見える気がするー❤』
美『…すっごい人気』
亜『人で見えないよー!!』
亜結香はぴょんぴょん跳びはねて、なんとか三谷くんを見ようとしてる。
美『………あ』
人と人との間に少し見えた、三谷くんに、私は思わず釘づけになった。
なぜか目があって、微笑まれた。
顔がどんどん熱くなった。
私はあのとき、たくさんの人の中から、君を見つけた。
最初のコメントを投稿しよう!