第一章:記念日

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類「…すねてる?」 美「すねてないっ!」 とか言いつつ、そっぽを向く。 つくづく素直じゃない。 類は優しく笑って口を開いた。 類「クリスマスは空いてるから…。クリスマスじゃ、だめ?」 微笑みながら私の頭を優しく撫でる。 美「………///」 こんな笑顔を見せられたら、断れるわけがない。 美「クリスマスでいい…」 ギリギリ聞こえるような小さな声で答えた。 類「よし!じゃ、帰ろっか」 美「…うん」 結局笑顔に負けて、帰ることにした。 類は優しい。 優し過ぎるくらい。 しかもオールマイティだから、案の定モテる。 それに比べて、私はワガママだし、素直じゃないし、顔は至って平均。 でも類は、そんな私を“好き”って言ってくれる。  
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