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濡れて光った指が私の視界から外れ、克也がその指に舌を這わせる。
「やっ、ダメだよっ…汚いから…!」
「汚い?汚くなんかないよ。美味しい。」
何の躊躇もなく言い切る彼が、私を見下ろしたまま指を舐め続けていた。
なんとも淫猥なその光景に疼きが強くなる。
体中が熱くて、溶けてしまいそうだ。
「…またそんな顔して…我慢がきかなくなるからあんまり誘惑しちゃダメだよ。」
「誘惑なんて…」
「してるよ。…理性が崩壊しそう。」
微笑みながら言い、再び克也に唇を塞がれた。
「ん…んんっ!!」
それと同時に、長い指が蕾の狭い入り口を押し広げゆっくりと中に入ってくる。
痛みはなかったけど、異物感に思わず眉を寄せた。
「今悦くしてあげる。」
眉間のあたりに宥めるようなキスを落とし、彼の指が慎重に抜き差しを始める。
それに慣れると、指が中で軽く折り曲げられた。
「…楓の悦い所はここ?」
指の腹でそこを押された瞬間、私の体がビクッと震える。
「あっ!!」
「ああ、やっぱりここだね。」
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