第三章

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「…指だけでこれなら、この先がますます楽しみだね。」 不敵な笑みが私を見下ろす。 そしてゆっくりと私の胸に顔を寄せていった。 突起を口に含まれた途端に熱い吐息が自らの口から零れた。 温かい口内で突起が弄ばれる。 吸われたり、噛まれたり。 そしてその痛みを宥めるように舌が優しく舐め上げていく。 「あっあぁ…や、克也っ…」 頭がボーッとしていく程に激しい何かが私を襲った。 痛みの後に与えられる快感、そして再び襲う痛み。 交互に与えられるそれらに、目尻からうっすらと涙が伝う。 「気持ち良いね?楓は噛まれるのが好きみたいだ。」 「や…そんなことっ…」 「そう?じゃあこれは…?」 意地悪な瞳を私に向けたまま、克也の手が太ももを伝い足の間に入っていく。 クチュ…。 濡れた音が響き、そのまま割れ目をなぞられた。 「あっぁ…!」 ぶるっと体が震え、思わず顔をそらす。 横を向いた私に見えるように差し出された指は、透明な液で濡れていた。 「ほら…さっきよりもたくさん泣いてる。楓、気持ち良いね?」 「や…」 指と指の間で私の涙が糸を引いている。 恥ずかしくてたまらないのに、目が離せなかった。
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