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「…指だけでこれなら、この先がますます楽しみだね。」
不敵な笑みが私を見下ろす。
そしてゆっくりと私の胸に顔を寄せていった。
突起を口に含まれた途端に熱い吐息が自らの口から零れた。
温かい口内で突起が弄ばれる。
吸われたり、噛まれたり。
そしてその痛みを宥めるように舌が優しく舐め上げていく。
「あっあぁ…や、克也っ…」
頭がボーッとしていく程に激しい何かが私を襲った。
痛みの後に与えられる快感、そして再び襲う痛み。
交互に与えられるそれらに、目尻からうっすらと涙が伝う。
「気持ち良いね?楓は噛まれるのが好きみたいだ。」
「や…そんなことっ…」
「そう?じゃあこれは…?」
意地悪な瞳を私に向けたまま、克也の手が太ももを伝い足の間に入っていく。
クチュ…。
濡れた音が響き、そのまま割れ目をなぞられた。
「あっぁ…!」
ぶるっと体が震え、思わず顔をそらす。
横を向いた私に見えるように差し出された指は、透明な液で濡れていた。
「ほら…さっきよりもたくさん泣いてる。楓、気持ち良いね?」
「や…」
指と指の間で私の涙が糸を引いている。
恥ずかしくてたまらないのに、目が離せなかった。
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