序章《永遠の炎》
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もし、そうならば……。 これが悪夢でなく、真実の出来事だというのなら……。 この世に一切の救いはない。 乱れて果てた私の心は、やがて絶望と諦念によって静かに沈みはじめる。 兵士たちの雄々しい叫びも、軍馬の嘶きも、業火の逆巻く音も、瓦礫の崩れる轟音も、見知った人々の断末魔さえも、私の心から遠ざかる。 男も、女も、老人も、幼子も、祝福された者も、呪われた者も……。
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