終わりなき世界

8/145
前へ
/185ページ
次へ
そう、思っていた―― そう、信じていた―― 苦痛も、悲哀も、不幸も、不義も、苦悩も、絶望も。 いつかは埋め合わされていく。 世界はそんな完全な調和を保っている。 それが世界というものだと、信じていたんだ……。 そうじゃなくちゃいけないと思いたかった……。 あの日までは―――
/185ページ

最初のコメントを投稿しよう!

206人が本棚に入れています
本棚に追加