終わりなき世界

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疼く。 俺は青白い月から目を背けた。 結局、堂々巡りのように、俺の思考は同じところにいき着いてしまう……。 あの記憶が、俺の右目の奥を疼かせる。 俺は、痛みの記憶を追い出そうと頭を振った。 そのとき―― 屋上のドアを開ける音がした。
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