序章《永遠の炎》

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無意識に走り出した私は、辛うじてその槍の切っ先から逃れることが出来た。 だが、巨大な炎のうねりが、私の行く先を遮った。 この街のすべての家に火が放たれ、狂ったように燃えさかっているのだ……。 辻々に黒く焼け焦げた死体が重なり、篝火のように見える。 言い知れぬ恐怖と絶望がない交ぜになった私は、獣の如く叫びながら、その場から逃げ出した……。
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