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綾「なっ💥なんだこれは‼」
自宅に入ってすぐに、こんな言葉を言うことになるとは…。
あぁ、初めまして。
俺…いや、私は望月綾女と言う。
ワケあって一人暮らしをしている。
まぁ、よろしく頼む。
あぁ…自己紹介をしている場合じゃなかったな。
冒頭のセリフのワケは、拾ったペンダントのせいだ。…間違いない。
家に入ったとたんにあのペンダントが輝いて、空間に黒い穴…ブラックホールのようなものが、家の中に出来てしまった…。
吸い込まれることはないようだが…玄関いっぱいに大口を開けられていては家に入れない。
綾「どうも、通すつもりはないらしいな。…あの女性もこの世界の人間ではないようだし」
助けてと言っていたしな。
家に入れないのでは、どうしようもない。
落ち着き過ぎだって?
もう諦めた。よくある話だろう?
主人公が異世界に飛ばされて、旅をするなんて話は。
ちょうど良かった。…こちらの世界は飽きていたところなんだ。
男は腑抜けた奴らばかりで、歯応えがないし…。
さぁ、冒険の始まりだ。
俺は黒い穴の中に足を踏み入れた。
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