第一章‡始まりは突然に‡

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綾「なっ💥なんだこれは‼」 自宅に入ってすぐに、こんな言葉を言うことになるとは…。 あぁ、初めまして。 俺…いや、私は望月綾女と言う。 ワケあって一人暮らしをしている。 まぁ、よろしく頼む。 あぁ…自己紹介をしている場合じゃなかったな。 冒頭のセリフのワケは、拾ったペンダントのせいだ。…間違いない。 家に入ったとたんにあのペンダントが輝いて、空間に黒い穴…ブラックホールのようなものが、家の中に出来てしまった…。 吸い込まれることはないようだが…玄関いっぱいに大口を開けられていては家に入れない。 綾「どうも、通すつもりはないらしいな。…あの女性もこの世界の人間ではないようだし」 助けてと言っていたしな。 家に入れないのでは、どうしようもない。 落ち着き過ぎだって? もう諦めた。よくある話だろう? 主人公が異世界に飛ばされて、旅をするなんて話は。 ちょうど良かった。…こちらの世界は飽きていたところなんだ。 男は腑抜けた奴らばかりで、歯応えがないし…。 さぁ、冒険の始まりだ。 俺は黒い穴の中に足を踏み入れた。
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