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「チッ…」
もうあいつらの手当終わったのかよ…。
「あたしに診せて!!」
「どこも痛くねぇよ」
「背中なのっ?背中でしょ!?」
俺は知菜の手を振り払った。
「っせぇな!!懲りただろ!!世話係はもういいから東京でもなんでも行けよ!!」
「えっ…、なんで…?それより、怪我の方が―」
「チッ…、もう…俺に近づくな」
「リクちゃん!?」
俺は立ち上がってあいつらの所へ行こうとした。
ギュッ…
「っ痛…!?」
いきなり背中に激痛が走った。
あいつが、知菜が俺の背中に抱き着いてきたんだ…。
「…なんのマネだよ」
「お願いっ…お世話係やめろなんて言わないで!…だってあたしっ…リクちゃんのことが…」
な、何言おうとしてんだっ…!?
「好…んぐっ」
俺はとっさに知菜の口を手で塞いだ。
…この続きを聞いたら。
俺はお前を完全に手放せなくなる…。
「わりぃ…」
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