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「さくらちゃん一人じゃ危ないよねぇ」
「え?楓くん?」
「確かに」
…飯沼くんまで。
それは…
「大丈夫ですけど…」
どういう意味?
あたしはみんなの顔をグルリと見回した。
みんな無理だろうというような呆れた顔をしている。
ちょ…っ!?
まさか…、あたしまた馬鹿にされてる!?
「あの、あたし全然大丈夫ですから!トラックでも廊下通るわけじゃないですし、馬鹿にしないで下さい!!」
あたしはそう怒鳴ると、その場から走り去った。
「ま、まずいんじゃない、さくらちゃん…?」
「ああ…」
皆の焦るような瞳の意味をあたしは理解していなかった…。
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