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「なんなの、もう!!みんなであたしを馬鹿にして…!!」
あたしは生徒会室の前でブツブツと愚痴をこぼした。
「てゆーか…」
金色の大きな取っ手に艶やかなチョコレート色のドア。
「綺麗な生徒会室…」
お金かかってそうだなぁ…。
いやいやいや、そんなことより今は湯のみを!
ガチャッ。
「失礼…します」
…あれ?
誰もいない。
あたしはガランとした生徒会室をぐるりと見渡した。
こういう場合ってどうしたら―
「邪魔」
「あ、はい邪魔ですねっ…て、え!?」
び、びっくりした!!
突然声をかけられ驚いたあたしは、バクバクと波打つ胸を押さえながら後ろを振り返った。
「い、いきなり後ろに立たないで下さいっ!よ…」
うわあ…、綺麗な顔の男の人…。
あたしは思わず思考を停止させ、その先輩をじっと見つめた。
…3年生の先輩かな。
こんな綺麗な人って本当にいるんだ…。
「…俺の生徒会室になんか用?」
「俺のって…」
まさかこの人…!
「ああ…アンタか」
その人はあたしの顔を見つめて何かに気付いたのか、いきなりあたしの顎を掴んで顔を近づけた。
「ちょ!?///」
「へぇ…」
す、すごい!!///
綺麗な顔が近い…!!
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