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ひな嬢さんがはにかみながら頬をかいた。
「ほら、ナオも来い」
「っ―…」
睦月さんがサメさんに手を引っ張られ、よろけながら前に出た。
「ヨシヨシ、お前最近また強くなったんじゃねぇか?」
サメさんが睦月さんの背中を叩きながら感心したようにそう尋ねた。
「…!恐れ多いです」
そう口ごもる睦月さんだけど、その表情は嬉しそうで。
「今年は高校生組が1つ増えたんだって?」
「ハイハーイ!俺たちGAPです!」
そんなサメさんの問い掛けに元気良く答えたのはいっちゃんで。
「おお、今までにないタイプのリーダーだな。楽しくなりそうで良かったな~」
サメさんがいっちゃんの肩を叩きながらワハハと笑った。
「…あのおっちゃんは鮫島組組長の鮫島堅二(サメジマ ケンジ)さん。俺達は愛称で"サメさん"って呼んでんの」
今日太さんがリクト達を見て"デレてる、デレてる♪"と笑いながらそう説明してくれた。
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