17500人が本棚に入れています
本棚に追加
「サメさんはね、リクとミサミサの親戚にあたる実の叔父さんなんだぁ」
楓くんが人差し指を立てながらあたしの顔を覗き込んだ。
サメさんが、リクトやミサさんの叔父さん…。
「…まあ、父親代わりにリクトとミサの面倒見てくれてるイイ人ってこと」
「しかも鮫島組は仙極組と並ぶ大きな組織。鮫島組は仙極組と違って人として守るべき道徳と仁義をもった俺達にとって尊敬すべき憧れの的でもあるんだ」
愁弥さんと龍がリクト達の光景を見ながら口元を緩ませた。
「サメさん、今回も俺達についてくれるんスよね?」
リクトがサメさんに向かって目を輝かせながらそう尋ねた。
「あー…、それなんだがな、リクト。今年は色々忙しくてお前らにつけなくなったんだ」
サメさんが困ったように頭を掻くと、あちらこちらから"えー!!"という声が上がった。
最初のコメントを投稿しよう!