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「ほら、チェリー」
ニーナがあたしの背中をトンと押す。
「う…。あ…、あたし以外の女の子と仲良くしないでくださいっ!」
シン、と辺りが静まりかえった。
言ってしまった…!
てゆーか、何言ってんのあたし…!
恥ずかしすぎて死んじゃいそうだよ…。
あたしが思わず顔を覆ってうつむいたとき。
「…上等」
リクトが満足したように唇の端を上にあげ、お姉さん達の肩を押し退けた。
「…ということらしいんで、今回の合宿はお姉さん達とイチャイチャできなくなりました~」
今日太さんがクックッと笑いを堪えるように肩を震わせながらそう喋った。
「あ~もう、可愛いよ~さくらちゃんっ」
「わあっ」
駆け寄ってきた楓くんがギュッとあたしに抱き着いた。
「さすがとしか言いようがないな」
「姫乃でもヤキモチ妬くんだ」
龍と愁弥さんも笑いながらあたしの方へ歩み寄ってきた。
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