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『え~、嘘、ショック~。本当に竹刀姫ちゃんがお世話係なんだぁ』
『いいじゃない、1人くらい!ね、竹刀姫ちゃん誰か1人貸して?』
お姉さん達が不満そうな表情を浮かべながら手を合わせた。
誰か1人って…
「だ、だめ…っ!やです…!誰もあげませんっ」
あたしが声を荒げてそう叫ぶと、リクトがぶはっと吹き出した。
「"あげない"って俺達はお前の所有物かよ…」
「えっ、あっ…」
またやってしまった…。
あたしは顔がどんどん熱くなって行くのを感じた。
「…ま、ある意味所有物か」
「きゃっ!?」
リクトがあたしの肩をグイッと抱き寄せた。
「…コイツは俺達の世話係だ。そして言い換えれば"飼い主"ってところだな。コイツが望まねーことはしねぇし出来ねぇ」
「リクト…!」
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