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「ほなもう行こーかァ♪」
いっちゃんはリクトの肩に手を回すと、あたし達に向かって手を振った。
そっか…!
あたし達、座席は別々なんだ…!
「う、うんっ、またね!!」
「…お前方向音痴すぎんだから、花音とニーナから絶対離れんじゃねぇぞ」
「うっ」
リクトが意地悪そうな笑みを浮かべながらあたしの額を人差し指でツンとつついた。
「わ、分かってますよーだっ!!ニーナ、行こうっ」
「チェ、チェリー速いよ…!」
あたしはつつかれた額を押さえながらニーナの手をとって扉をくぐった。
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ザワザワ…
『久しぶり!どう、最近?』
『どうって相変わらず大変よ~…。でもまぁある意味お世話甲斐があっていいけどさあ』
「わあっ…!女の子が沢山…!」
あたしはザワザワとする機内を歩きながら思わずそう呟いた。
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