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「あ、そっか…!ろり子ちゃんと梓ちゃんも高校生だもんね!あらら、なんであたしこの位置なんだろ。やっぱ高校生くらい若く見えたのかしら」
純さんが頬に人差し指を当てて首を横に傾けた。
か、可愛い~…!
「んなわけないでしょう。じゅんじゅんね、結構年相応の顔してますよ」
梓さんがグサッとくるような言葉を純さんに返した。
「あ、梓ちゃんひどい~」
「あら、大人っぽいと誉めてるんですのよ?ただ内面が少し子供っぽいのが残念ですけれど」
まり子さんがフォローなのか貶しているのか、よく分からないような言葉を口にした。
「ろり子ちゃんまで~!!」
純さんが反論しようとまり子さんの方を向いたとき。
『え~…、皆様ご歓談中申し訳ありませんが、暫しの間ご静粛願います』
突然の男性の声にピタッと会話は止み、全員の視線が扉付近へと集まった。
扉の前にはマイクを持って辺りを見渡す、白いスーツに身を包んだ男性が佇んでいた。
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