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誰だろう…？
｢…さくら、あの人が伊集院総監…、伊集院の実父にあたる人だよ｣
スズがあたしの耳元でコソッとそう教えてくれた。
｢…！あの人が…｣
『…この度は防衛省主催の合宿にご参加いただき、誠にありがとうございます。早速ながら、これからの日程について説明させていただきます』
『…資料になります』
｢わ…！ありがとうございます｣
ニーナは突然声をかけられた事に驚きながらも、座席の間を歩くスーツ姿の男性から３人分の資料を受けとった。
あたしとスズはそれぞれニーナから資料を分けてもらうと、日程の欄に目を移した。
『え～…今日の日程は、向こうの空港に到着した後、徒歩でホテルに向かい、それぞれ入浴、簡単な会議を済ませ、自室で食事、就寝という流れになります。２日目以降の流れは資料の通りです』
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